28.マスクの功罪
2024年08月27日 17:46
今日は昨日のお話に続く話です。
コロナ禍で、マスクをつける習慣が大人も子どもも染みつきましたよね。
コロナが落ち着いた今においても、マスクをしているお子さんを街中で結構見かけます。
この子たちはお父様お母様にマスクをするように言われているのでしょうか?それともマスクをせず素顔でいることが恥ずかしい、と自分で思うようになってしまったのでしょうか?
感染症に対する効果のほどはさておき、子どもの言語的成長、コミュニケーション力の成長という意味合いでは、マスクを付けっぱなしにするのは間違いなくマイナスの影響が大きいでしょう。
前の記事でお話ししたように、コミュニケーションは音声(文字)だけでは終わりません。
耳で聞く音声に加えて、目の動き、口の動き、顔のしわの寄り方、などを含めて総合的にコミュニケーションを行っているのです。
「この人、優しい言葉を言っているけど顔が怒っているな」などと思う事、ありますよね。相手がマスクをした状態だったら、それが分かりますかね?
マスクを付けた状態が当たり前になると、いつの間にか表情の筋肉を使わずにコミュニケーションをするように慣れていってしまうでしょう。
マスクをした者同士のコミュニケーションだと、相手の伝えようとしている意図を正しく読み取れない、自分の意図を正しく伝えられない、こんな現象が頻繁に起こってしまっているのではないでしょうか。
今の低学年の子どもたち、保育園や幼稚園時代からマスクをして過ごしていたことでしょう。せめて家庭内では外していて欲しいですが、、正直心配でなりません。
人類が生まれて約1万年間、マスク無しでコミュニケーション能力を発達させてきたわけです。自然の摂理にあらがうことが、できますか?