皆実塾塾長のブログ

34.問題文を読めない子

2024年08月27日 20:02

国語の読解力不足の悩み、よく聞く悩みですね。
他の教科にもおいても問題文が正しく読めないので、間違いにつながっていると。

本をたくさん読むのが好きな子は、そんな悩みが少ないかもしれません。
かといってそもそも読むのが苦手だと、本を読むことすら嫌ですよね。


正直、大人でも読解力不足の人は山ほどいますよね。
小学校からや中学校から来るお知らせメール、読み落としてミスをしてしまったことはありませんか?
(要点が伝わらないメールを送る方にも問題はあります)

とにかく、文字がたくさん並んでいると、大人でも大事な要素を見落としがちになります。

人間が文章を理解するまでの流れ、

目で文字を見て
⇒その意味を頭で理解し
⇒(頭の中で朗読し)
⇒理解した文字と文字をつなげて文脈を理解する

こうだと思います。


算数の問題で
「はな子さんは始めに飴を8個持っていました。太郎さんに3個あげました。はな子さんは今何個持っているでしょうか?」という問題で、

8+3=11と答えてしまう子、いますよね。
数字だけ見ているので、足すべきなのか引くべきなのかは理解していないですよね。
「はな子さんは残り何個持っているでしょうか?」という設問だと、
「残り」という言葉を見て引き算だと気づいたり、学習している単元が今引き算だから、ととにかく引き算を当てはめたりする子もいます。


断片的な情報からヒントを得ようとして、文章全体から事象を想像することができないと、問題の形式によって容赦なく間違えてしまうことになります。


ではどうすれば正しく読めるようになるのか。

私には一つ仮説があります。読解力は、視力と想像力と関係しているのではないかと。

まず文字を見るためには、正しくピントを合わせる必要があります。ピントを合わせないと文字は見えてるようで見えていません。
ピントを素早く合わせるためには、動体視力を鍛えることが必要なのではないかと思います。

次に、理解した文字と文字をつなげて文脈を理解する力、これは想像力がないといけません。


想像力はどうやったら鍛えられるのでしょうか?一朝一夕に鍛えられるものではないことは確かです。これは今度のテーマにしましょう。